車両盗難防止に役立つイモビライザーは、現在多くの車種に標準装備されています。
軽自動車やトラックなどの商用車、大型スクーターなどの自動二輪車にも装備され、幅広い車種に装備されています。
日本国内では、約10年前頃から多くの車種にイモビライザーが標準装備されるようになりましたが、それまでは、高級車や一部の上級グレードにのみ装備されていました。
ヨーロッパ諸国や、オーストラリアなどでは、法整備が進んでいることから、イモビライザーの装着が義務化されています。日本に輸入されている欧州車は1990年代の車種でもイモビライザーが装備されています。
日本での法整備はまだですが、多くの車種に装備されるイモビライザーとはどのような物なのか?イモビライザーの仕組みについて紹介します。
従来のエンジンキーの仕組み
イモビライザー未装備のクルマの鍵は、キーシリンダー内の情報と鍵山が一致して鍵が回りエンジンを始動させる仕組みのため、合い鍵として鍵を複製するだけで、ドアロックの開錠からエンジン始動まで全て可能です。キーナンバーがわかれば誰でも複製が可能で盗難の危険性があります。
盗難目的の鍵の複製を防止するため、キーナンバーが鍵に刻まれている車種は、キーナンバーの控えとしてメモを保管し、現在多くの車種はキーナンバープレートにキーナンバーが刻まれていますので、キーナンバープレートは車内以外の場所に大切に保管しましょう。
イモビライザーとは
車両盗難を防止するために開発されたのがイモビライザーです。イモビライザーが装備されている鍵の持ち手の部分にイモビチップが埋め込まれています。鍵を差し込まないスマートキータイプのクルマの場合、スマートキーにトランスポンダーと呼ばれるイモビチップと同様の物が埋め込まれています。
チップに書き込まれているIDコードと車両本体のコンピュータに登録されているIDコードが一致した場合のみエンジンがかかる仕組みになっています。鍵とクルマのIDが一致しない限りエンジンがかかりませんので、鍵を複製しただけではエンジンをかけることができません。
イモビライザーは、車両盗難などの犯罪を大幅に減少させる有効なシステムです。IDは暗号化技術を使った膨大な組み合わせによるもので、複製は不可能とされています。イモビライザーを装備したクルマの鍵の紛失には十分に注意しましょう。
イモビライザー付き 鍵のタイプは?
スマートキーじゃないから、イモビライザーは付いていないのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、キーレス1体型のワイヤレスリモコンキーのタイプでもイモビライザーが付いている車種もあります。
鍵の種類について、簡単に紹介します。
ワイヤレスリモコンキーのタイプ
ワイヤレスキーの場合には、鍵の持ち手部分にチップが入っています。鍵をキーシリンダーに差し込んだ際に、車両のコンピュータIDと一致した場合のみエンジンを始動させる仕組みとなっています。イモビライザー付きのワイヤレスキーの場合には、持ち手の部分が大きかったり、厚みがあったりするのが特徴です。
はっきりと自信がない場合には、メーターパネルやインパネ部分に赤い点滅ランプや鍵のマークの点滅ランプなどが無いか確認し、ある場合には、イモビライザーが装備されています。
ワイヤレスキーの電池が切れて電池を交換する際に、ケースを開けると黒色のチップが見えます。このチップがあればイモビライザーが装備されています。
スマートキーの場合
スマートキーの場合には、トランスポンダーと呼ばれるイモビチップと同様の物が埋め込まれています。スマートキーの情報と車両の情報が一致した場合のみ、ドアロックを解除したり、エンジンを始動することが可能です。
スマートキーの車両は全車イモビライザーが装備されていると判断して大丈夫です。またスマートキーの呼び名は各メーカーにより異なり、インテリジェントキー、アドバンスキー、キーフリーシステムなど呼び名は様々です。
エンジンの始動方法は、プッシュスタート方式やツイストノブを回す方式があり、いずれも鍵を差し込まないでエンジンを始動させる方法です。
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