玄関の鍵をスペアとして作成しておきたい、家族分を複製したいと考えているユーザーも多く、鍵の専門店に合鍵の作成を依頼したことがある人も多いでしょう。
車の鍵と異なり、作成すればそのまま使用でき、費用面でも安価に作成できるタイプが多くあります。

今回は、玄関の合鍵の作成を現在使用している鍵を基に持ち込みで作成可能かどうか？複製した鍵から複製することによるリスクについて解説します。

鍵の形状によって複製の難易度が違う

玄関の鍵で両側にギザギザのあるディスクシリンダー錠や片側にギザギザがあるピンタンブラー錠の場合、マスターキーがあればホームセンターや合鍵を作製する鍵屋さんで比較的簡単に作成することが可能です
外側にギザギザがある鍵の複製は概ね1,000円前後で可能です。

鍵の内側が削られているセキュリティの高い内溝のディンプルシリンダー錠の場合、ホームセンターで複製は不可能で、大手の合鍵屋またはメーカーへの作成依頼になります。
鍵の専門店で複製可能な場合は1時間ほど、メーカーに発注の場合は長ければ3週間ほどかかる場合もあります。
内溝キーの複製費用は5,000円前後想定されます。

合鍵から合鍵の作成はリスクが伴う

合鍵から合鍵のコピーによる複製は精度が低くなります。
マスターキーから合鍵を作成しても、多少の誤差が出来てしまっていますので、その合鍵から合鍵を作成すると、さらにその誤差は大きくなります。

誤差が大きくなり、鍵がスムーズに回らないなど調子の悪いまま使用すると、鍵穴に挿し込めなくなったり、回せない、途中で折れてしまう、鍵が抜けなくなるなど様々なリスクがあります。
このようなトラブルで鍵が使えなくなった場合、詰まってしまった鍵を取り出す作業やキーシリンダーの修理や交換など別途必要になります。

合鍵を持ち込んで合鍵を作成する場合は、精度の低下を極力防ぐために腕の良い鍵業者を探す必要があります。ホームセンターでは作成困難な場合が多いため、始めから鍵のトラブルを扱う専門業者、鍵作成の専門業者に依頼することをおすすめします。
それでも、場合によっては断られたり、失敗のリスクを想定して了承することが必要になるでしょう。

マスターキーは保管して複製したキーを使おう

マスターキーを普段使いすると紛失した際に複製したスペアキーからの合鍵作成になります。
普段から複製したキーを使用することで、万一紛失した際にはマスターキーを使って複製が可能になります。複製する際には常に制度の高い合鍵の作製が可能になります。

賃貸の場合は大家さんに一声かけよう

持ち家一戸建てやマンションで購入した場合は、ご自身の判断で合鍵を作製しても問題ありませんが、賃貸アパートやマンションの場合は、大家さんや管理業者にスペアキーとして複製する旨を伝えましょう。
勝手に複製して盗難など予期せぬトラブルが発生した場合は、損害賠償を負う可能性もあります。

また、退去時には複製した鍵も含めて、そのドアの解錠に必要な鍵は全て返却しましょう。

特殊なキーやカードキーの複製はメーカーへ依頼

ピッキング被害に強いく、シリンダーが回転するロータリーディスクシリンダーやカードキーの場合、専門的な技術を持つ職人でも作成できません。
メーカーへの発注になることから、鍵を導入した際に必要な個数、枚数を予め用意することをおすすめします。

鍵の紛失リスクや複製リスク低減にはスマートロック

玄関の鍵の紛失や複製に困らないためには、物理キーを使用しないスマートロックの導入がおすすめです。
オートロックで防犯性に優れ、暗証番号入力やスマホ、カードキーで解錠することが可能になります。

まとめ

合鍵から合鍵を複製した場合、精度低下のリスクがあります。
外側にギザギザのある鍵の複製は容易ですが、内側に溝がある鍵は熟練の鍵専門業者に依頼しましょう。
特殊なキーやカードキーの複製は困難なため、鍵の紛失や複製が心配な場合、スマートロックも検討しましょう。

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