車の燃料は必ず満タンにする派と、半分程度の給油で満タンにしない派に分かれます。
満タンにしない理由は、燃料を満タンにすると重量が重くなるから、千円、二千円など切りの良い支払額で燃料を入れたいからなどあります。
今回は、車のガソリン、燃料は満タンにしない方が良いのかどうか、その理由も含め紹介します。
エースロック鍵屋 目次
ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなる？
サーキットで順位を競う場合、燃料の量や重さを計算しながら競技を行っています。
一般の市販車ではどうでしょう。
ガソリンの重量は、1Lが約0.75kgです。普通車の燃料タンク容量は50L前後です。軽自動車の場合30L前後です。
普通車で燃料を半量とすると、ガソリンの重さは18.75kgになります。
一般的に100kgの不要な荷物を載せて走ることで燃費が3％悪化するといわれています。燃費20km/Lの車の場合、19.4km/Lになります。100kgの重さで0.6km/Lの差ですので、燃料を半分で計算すると0.6km/Lの約1/5程度の差しかありません。
燃料を満タンにすると、燃費が悪くなるのは確かですが、燃費の差はごくわずかです。燃料を入れる手間やスタンドに行くのに使用する燃料を考えると、満タン給油で問題ありません。
満タン後の継ぎ足し給油は危険
セルフ式ガソリンスタンドで給油をすると、自動的に「カツン」と音が鳴り給油が停止します。これはオートストップ機能が作動したためで、給油ノズルがタンク内のガソリンに触れると停止する機能を必ず設けています。
しかし、実際には、給油可能でつぎ足すことができますが、危険ですので絶対に行わないようにしましょう。
継ぎ足し給油は、吹きこぼれの危険性の他、タンク内で波打ったガソリンが給油口から逆流してくる危険があります。
ガソリンは可燃性が高く引火点はマイナス40度以下のため、常温で引火しやすい性質を持ちます。静電気だけで引火する可能性があり危険です。
給油量を減らさず燃費をアップさせる方法
燃料を満タンではなく半分にしても燃費はごくわずかしか変わらないため、ほかの方法で燃料を節約できる方法ほ紹介します。
不要な荷物は積まない
車から降ろすのが面倒なことから、不要な荷物を積みっぱなしにしていませんか？
20kgの荷物を下ろすことで、燃料を半分にして燃費を稼ごうとするより効果的です。
タイヤの空気圧を適正に保つ
タイヤの空気は少しずつ抜けています。空気圧が適正値より不足していると、燃費は悪化します。また、高速走行時にバースト(パンク)するリスクが高まります。
燃料を半分にするより、燃費が改善されることが多く、1か月に1度の目安で空気圧チェックを行いましょう。
丁寧なアクセル操作
車は、停止状態から加速する際に最も燃料を消費します。いつもより緩やかにアクセルを踏み込むだけで10％以上の燃費改善が期待できる場合があります。
前方の交通が詰まっている、信号が赤の場合は、早めにアクセルを戻しエンジンブレーキを使用し減速することで燃料の消費を抑えることができます。
ハイブリッド車の場合は、早めに回生ブレーキが働き、駆動用バッテリーに充電を始めます。効率の良い充電と放電で低燃費に貢献します。
災害時に備えるなら満タンがおすすめ
2011年3月に発生した東日本大震災の直後は、ガソリンの供給が滞り、ガソリンスタンドには多くの行列ができました。また、給油制限もあり満タンにできず、またすぐに並びなおすなど不便な思いをした方も少なくないはずです。
給油のたびに満タンにしておくことで思わぬ災害時の備えにもなります。プラグインハイブリッド車やV2H機能を持つハイブリッド車の場合、ガソリンがある限り、自宅に電気を供給することも可能です。
まとめ
クルマのガソリン、燃料を半分にすることで、燃費は改善されるが、ごくわずかのため、給油の手間を考慮すると満タン給油で構いません。
給油量以外の方法で燃費改善を行うとなお効果的です。
