自動車保険の等級は、保険の更新時に気になるところで、保険契約者は必ずと言っていいほど見聞きしているキーワードです。
無事故で保険を更新すれば等級は1等級上がり、事故があれば等級は下がります。ただし、どのような事故で等級が下がるのか、何等級下がるのか、保険料はどのくらい上がるのが分からず、事故の際に不安だけが残ります。
自動車保険の等級の仕組みを知るだけでも安心できます。
今回は、自動車保険の等級について、割引や割増など仕組みや注意して確認する点など詳しく解説します。
エースロック鍵屋 目次
自動車保険の等級とは？
自動車保険の等級は、1～20等級に区分され、自動車1台ごとに等級が決められています。
初めて自動車保険に加入する場合は6等級からスタートします。
1年間保険を使う事故が無い場合は1等級進み、保険を使う事故があった場合は、事故の内容によって1または3等級下がります。
自動車保険を最初に契約するときのみ(6または7等級)、等級の数字の隣にアルファベットが付きます。
前年に契約があるかないかを判別するための記号であり、年齢条件もわかります。
| アルファベット | 年齢条件 |
| A | 新規契約で年家例条件が「全年齢補償」 |
| B | 新規契約で年家例条件が「21歳以上補償」 |
| C | 新規契約で年家例条件が「26歳以上補償」 |
| D | 新規契約で年家例条件の適用がない車(軽貨物等) |
| E | 新規契約で年家例条件が「30歳以上補償」 |
| F | 前年に自動車保険の契約あり(セカンドカー割引時7F) |
| G | 新規契約で年家例条件が「35歳以上補償」 |
20等級まで進んだ場合は、1年間無事故でも20等級のままです。共済では22等級まで設けられていますが割引率は他の保険会社の20等級と同等です。
等級に応じて保険料の割引率を決める制度は「ノンフリート等級別料率制度」で、保険会社各社この制度を利用して保険料を決めています。
自動車保険の等級は「ノンフリート等級」と呼ばれています。
ノンフリートとは？
ノンフリート、ノンフリート契約とは、自動車保険の契約者が所有または使用する車が9台までの時に適用されます。
10台以上の場合「フリート契約」となり、車1台ごとの契約ではなく、一括での契約になります。
等級による割引
自動車保険の等級は、1～20等級に区分され、それぞれ割引率が定められています。
4等級で2％の割引、新規6F等級で19％割引、14等級で50％、20等級で63％割引になります。
事故を起こし保険を利用した結果3等級なら12％割増、1等級は64％割増になります。
保険を利用すると等級は1等級または3等級下がり、割引率も変わり「事故あり等級」が適用されます。
事故あり時は要注意
事故あり等級の場合、1等級ダウンなら1年、3等級ダウンなら3年間事故あり等級で割引率が低くなります。
例えば20等級から17等級の場合、割引率は38％となり、8等級とほぼ同等の保険料になります。
なお、1等級から6等級までは事故あり等級はありません。
例えば、20等級で年間保険料8万円の場合、ちょっとした事故で保険を使うと損することもあります。
等級がダウンして3年間事故あり等級が適用されると、10万円以上多く保険料が必要になります。
物損のみの事故で10万円以内の支出で済む場合には、保険を使わないメリットが高くなります。
1等級ダウン事故とは
飛び石、盗難、落書き、台風による被害、水害(地震・津波を除く)などで車両保険を使った場合は1等級ダウン事故になります。
人身傷害や個人賠償特約などの特約のみを使用した場合は「ノーカウント事故」として扱われ、更新時には1等級進みます。
等級は引継ぎ可能
自動車保険の等級は、保険会社を変更しても引継ぎが可能です。
車を新しくしても、車両入替手続きで引き継げます。(保険料に変更ある場合有)
自動車保険は、記名被保険者(契約者本人)とその配偶者の同居の親族のみ等級や保険を引き継ぐことが可能です。
保険の解約待って！中断も可能
海外出張で数年戻らないので車を売却して保険も解約したいと考えている方は、焦って保険を解約しないことをおすすめします。
等級が進んでいる場合、その割引を10年間とっておくことが可能な「中断証明」があります。10年以内なら、その自動車保険を今の等級から再開することができます。
まとめ
自動車保険は1台ごとに決められており、等級は6等級からスタートします。
1～20等級まであり、事故の有無で割引率が決まります。
等級は引き継ぐことが可能であり、10年間等級をキープすることも可能です。
