車の鍵が鍵を回してエンジンを始動するタイプの場合、車から離れる際にはエンジンを止め鍵を車外に持ち出しますが、近年普及しているスマートキーの場合、エンジンを止めなくても車外に鍵を持ち出せます。
スマートキーが車内に無い状態なら車は動かないと思っている方も少なくないのではないでしょうか?
今回は、スマートキー無しでも車は動くのかどうか、また、その危険性ついて紹介します。
エースロック鍵屋 目次
スマートキー無くても車は動く
スマートキー無しでもエンジンが掛かった状態であれば、次にエンジンストップボタンを押すまで走り続けます。
車から離れる際には、時間を問わず必ずエンジンを止め(ハイブリッド車やEVはシステム停止)施錠して車を離れましょう。
盗難防止に注意
エアコンが切れると暑いためエンジンを止めずに銀行ATMやコンビニでの買い物行ってませんか?
その間に、車が盗まれる可能性が高く、乗り逃げされる危険があります。
道路交通法では、「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること(道路交通法第71条第1項第5号)」とあります。
この措置を怠り、盗まれ事故が起きた場合、車の持ち主に損害賠償責任が問われる可能性もあります。
また、車両盗難による車両保険が出ない可能性が高くなります。
リレーアタックによる盗難に注意
自宅玄関先にあるスマートキーの微弱電波を拡幅させてリレーすることで、あたかも鍵があるかのように車を錯覚させてドアを解錠・エンジン始動させ車を盗むリレーアタックは、鍵がなくても(スマートキーの電波が無くても)車は動くため注意しなければなりません。
自宅玄関にスマートキーを保管する場合は、金属缶など電波を通さない入れ物に入れることをおすすめします。
メーカー純正エンジンスターターを利用している場合、ドアを開けるとエンジンが停止します。
リレーアタックによる被害で、エンジンが掛かったことに安心して犯人が電波を遮断してからドアを開けるとエンジンは停止します。また、途中でドアを開けても停止します。
盗難予防にも純正エンジンスターターは役立ちますが、コンピューターに侵入して車を盗むCANインベーダーの場合、鍵があるとコンピューターが認識しているため注意が必要です。
エンジンを切るまで走り続ける
エンジンを掛けっぱなしで車が盗まれた場合や、リレーアタックによる盗難の被害では、エンジンを切るまで車は走り続けます。
燃料切れでストップしますが、エンジンを停止せず給油した場合どこまでも走り続けます。ハイブリッド車の場合、ガソリンスタンドでエンジンが休止中であれば、システムがオンかオフか気づきません。
ガソリン引火点は-40度以下であり、通常の気温であれば静電気でも引火する危険性があります。給油中はエンジン停止が基本です。
子供やペットを車内に残さないで!
子供やペットが車内にいるため、エアコンをかけたままにして車を離れるのは絶対にやめましょう。
ブレーキペダルとシフトレバー(ボタン)を同時操作が必要な動かす行為の可能性は低いですが、ボタンを押してエンジンを停止する可能性があります。
車内温度が上昇して熱中症の危険が高まります。
また、車内にスマートキーを置きっぱなしにした場合には、車内ドアスイッチでロックされ、キーの閉じ込み同様ドアが開かなくなります。
車から離れる場合は、車内に子供やペットを残さず、エンジン停止し施錠しましょう。
まとめ
スマートキー無しでも、次にエンジンを停止するまで車は動き続けます。
エンジンを掛けたまま、スマートキーを持って車外に出ることで、盗難被害や、子供やペットのいたずらにより、思わぬ事故に遭う可能性があります。
車内に子供やペットを残さず、エンジンを必ず停止後ロックしてから車を離れましょう。また、スマートキーは車内に置かず必ず持って車外に出ましょう。