2020年11月の日本損害保険協会「第22回自動車盗難事故実態調査」ではトヨタランドクルーザー(プラドも含む)が1位で9位に日産スカイラインと同数ですがトヨタはハリアーが入り、上位9今までレクサスを含むトヨタ系車種がランクインしています。
レクサスを含むトヨタ系車種ばかりが狙われるには理由があります。
今回は、トヨタ系車種が盗まれやすい理由と盗難件数が多い都道府県や盗まれやすい時間帯も含めて紹介します。
エースロック鍵屋 目次
SUVとハイブリッド車の盗難が目立つ
東南アジアなど路面状況の良くない地域でも優れた走行性能を発揮するランドクルーザーなどのSUVが特に狙われています。また、プリウスなどの燃費性能に優れたハイブリッド車も人気で、ハリアーやレクサスRX、LSにはハイブリッドモデルもあり盗難被害が目立ちます。
トヨタ系車種が狙われる背景
2代目の20系プリウス後期モデルからキーを持っているだけでエンジンが始動できるイモビライザー付のスマートキーが採用されました。同時に、プリウスを盗むためのイモビカッターが使用され、プリウスのみが盗まれる被害が目立ちました。
ハイブリッド車の代名詞でもあるプリウスは、燃費性能及びトヨタの高い信頼性が海外でも人気です。
高い耐久性を持つランドクルーザー、多人数乗車の高級車アルファード&ヴェルファイア、商用車でも耐久性のあるハイエースなど各ジャンルでトヨタ系車種は人気で高く売れる背景があります。
最新の車名別盗難状況では14車種中、日産スカイラインを除く13車種がトヨタ系車種です。
中国でのレクサスLM300h発売の影響も
中国でアルファードがベースのレクサスLM300hが正規で2021年2月売されました。
レクサスLMのパワーユニットは、アルファード同様直列4気筒2.5Lエンジン+THS2のハイブリッドシステムです。
7人乗りモデルが約1870万円と非常に高い価格設定です。中古車市場では、すでに中国に入っているLMの「新古車」扱いの車が定価より高い価格で売られているケースもあります。
以前は、ハイブリッドシステムのトラブル時の対応リスクからガソリンモデルが人気でしたが、アルファード&ヴェルファイアのハイブリッドモデルも盗難には十分気を付けなければなりません。
盗難発生の時間帯や場所は?
車が盗まれやすい時間帯と駐車場所があります。夜間屋外月極駐車場を利用の方は、純正イモビライザーにプラスして社外品のセキュリティシステムを追加したり、ハンドルロックやタイヤロックなどの対策が必要です。
盗難発生の多い時間帯
17時から翌朝9時までの盗難発生件数及びいつ被害にあったかわからない不明件数も含めると9割近くが夜間気付かないうちに車が盗まれています。
特に、22時以降の深夜から早朝にかけての被害が多くなっています。
盗難発生の多い駐車場所
屋外契約駐車場が減少傾向から増加に転じトップです。自宅駐車場も含め、屋外駐車場からの盗難被害が8割近くです。
リレーアタックの手口なら自宅に近い自宅屋外駐車場が狙われますが、車の制御システムに侵入して盗むCANインベーダーの場合、自宅から離れている契約駐車場が狙われやすくなりますので、より一層の警戒が必要です。
車の盗難被害が多い都道府県は?
大阪府がトップで愛知県が続いています。関東では神奈川県や茨城県での盗難被害が目立ちます。
車の盗難被害が多い都道府県の特徴は貿易港があることです。盗んだ車を素早く海外へ輸出することが可能なため狙われやすくなります。
まとめ
トヨタやレクサスのトヨタ系車種は各ジャンルで人気車が多く、高値で売れるため盗難被害に注意が必要です。
車の盗難被害が多い都道府県は、貿易港がある都道府県であり、盗難被害に遭いやすい時間帯は深夜から早朝の時間帯は特に警戒しましょう。
自宅から離れている契約駐車場ではCANインベーダーによる盗難に注意し、車のセキュリティ強化をおすすめします。